はじめに
先日の記事で、所有しているHP製PCのうち1台について、Windows11のリカバリに失敗した記事を書いた。
失敗の最たる要因は次の2点。
- 事前に作成したと思っていたリカバリ(回復)用USBメモリーが失われたこと。(紛失ではなく、作成失敗もしくは誤って上書き消去。)
- PC製造メーカーが個人向けに提供するリカバリーツールにシリアル番号を入力しても、無効と判断されたこと。
一旦は諦めていたが、その後もちまちま調べていたところ、新たなWindows回復方法が見つかった。
今回は、新たに発見した方法で、Windows11のリカバリに至るまでの顛末を記事として残すことにした。
本記事の対象読者
なお本記事の対象読者は以下の通り。事前にご了承願いたい。
- 2019年以降に発売されたHPの法人向けPCをお持ちの方で、Windowsの復元を行いたい方。
- Windowsが起動できなくなったPCのほか、正常稼働するPCをお持ちの方。要はHP製のPCを2台以上お持ちの方。(正常稼働するPCがないと回復メディアが作成できないため。)
- 当然ながら、当記事を参考に自力解決できる方。
リカバリツールが2種類あった
これが今回一番の収穫だったが、HPが提供しているWindows用リカバリツール(復元ツール)には、実は2種類存在することが分かった。

- HP個人向けPC用:HP Cloud Recovery Tool
- HP法人向けPC用:HP Cloud Recovery クライアント
似たような名前で紛らわしいが、シリアル番号を元に個人・法人モデルを識別しているようで、どちらか片方のリカバリツールしか使用できない模様。
表現を変えて書くと、使用するリカバリツールによって、PCのシリアル番号が有効だったり、無効だったりする。
但し、製造年が2019年より前の古いパソコンでは、どちらのツールも使用できない模様。詳細についてはサポートページを参照して欲しい。
ちなみに私はHP製のPC(パソコン)を合計3台持っているが、いずれも個人でも購入できる法人向けPCとなっている。
軽く寄り道するが、個人で法人向けPCを購入した理由については、単純に欲しかったPCが法人向けで、且つ個人でも購入できたからというだけ。
話を戻し、実はサポートページの注意書きを文字通り注意深く読むと、個人向けと法人向けで参照するページが違うことが分かる。

とにかく手っ取り早くWindows環境を戻したかった私は、すっかり読み飛ばしていた。まさに「急がば回れ」である。もっとも、無駄に冗長な文章を読んでる余裕もないが。(懲りてない)
法人向けPC用リカバリソフトウェアの入手
今回はHPビジネスPC用のWindowsリカバリソフトウェア「HP Cloud Recovery クライアント」に限定して話を進める。
参考> https://support.hp.com/jp-ja/document/ish_4424628-4385040-16
HPの個人向けPC用のリカバリソフトウェアはMicrosoft Storeでも公開されているが、法人向けPC用については、HPのサポートサイトからダウンロードする必要がある。
ちなみにサポートページには、使用しているモデルの「ソフトウェア&ドライバ」ページの「ソフトウェア セキュリティ」からもダウンロードできる記述があるが、私の所有モデルでは提供されていなかった。
このためサポートページ内にある「HP クラウド リカバリ サポート対象プラットフォーム」のリンクをたどり、表の「Product」列を検索して対象機種であることを確認の上、リカバリソフトウェアのダウンロードを行った。
まあ大雑把に要約すると「分かりにくい場所で公開されている」ということ。
ちなみにシリアル番号さえ分かれば、今回のように違うPCからでもリカバリソフトウェアのインストールと、回復メディアの作成は可能となる。但し同じHP製のPCに限ると思われるが。
リカバリソフトウェアをインストールしてみる
ここでは、サポートページでなぜか省略されている「HP Cloud Recovery クライアント」(リカバリソフトウェア)のインストール手順を書く。

ダウンロードした「.exe」形式の実行ファイルを管理者権限で実行すると、英語で説明文が表示される。内容を確認して「次へ」ボタンを押す。

続けて、License Agreement(ライセンス契約)が表示されるので、内容を確認して「次へ」ボタンを押す。

最後にファイルの保管先を聞かれるので、デフォルトで表示された場所に保管する。

Cドライブ直下にフォルダを作るって、今どきどうなの?という意見も聞こえてきそうだが、HP製パソコンを使っている方なら既にCドライブ直下に「SWSetup」というフォルダが存在すると思うので、特段の問題がない限りデフォルトのままで良いかと思う。
正常にインストールできていれば、スタートメニューに「HP Cloud Recovery」というアイコンが追加されているかと思う。

リカバリ用USBドライブの作成
リカバリ用に32GB以上の、中身を消去して問題ないUSBメモリーを用意してPCに差し、「HP Cloud Recovery」を起動して手順に従う。

ここから先はサポートページに書かれているので割愛する。
参考> https://support.hp.com/jp-ja/document/ish_4424628-4385040-16
ちなみに私はリカバリオプションで「オペレーティングシステムとドライバー」を選択したが、ダウンロードサーバがネットワーク的に遠かったのか、ダウンロードが終了するまで相当な時間を要した。
特に「ドライバーのインストール中」はタスクマネージャーを見てもネットワークのグラフにほぼ山が無く、通信が停滞していた。

その後、PCを放置して家事に集中したため、正確なダウンロード時間は不明。
ここでお伝えしたいことは「リカバリメディアの作成は時間に余裕を持って」ということで。
実際にリカバリしてみた
上記の方法で作成したリカバリ用USBメモリーを、実際に使用してみた。
まずは、キーボード・マウス・ディスプレイ以外の全ての周辺機器をポートから外す。
次に、PC本体の電源が切れた状態でリカバリ用USBメモリーを差し、F9キーを押しながらPCの電源を入れる。
HPのサポートページによると、電源投入直後にF9キーを押すとのことだが、F9キーを押しながら電源投入しても認識される。
(補足:メーカーやモデルによって、起動時に押すキーが違う。)
いずれにしても、正常に処理できれば起動メディアを選択する画面が表示されるので、リカバリ用USBメモリー(USBフラッシュドライブ)を選択して、あとは画面の指示に従う。
どこか懐かしさが漂う画面は、法人向けPC用リカバリメディアならではといったところであろうか。

再起動を繰り返し、30分ほどで無事Windows11の画面が表示された。
その後も、Windows Updateを繰り返して、とりあえず現時点の最新状態には出来たが、なぜかWindows11のバージョンが少し古い23H2で止まってしまった。

ただ、Windows Updateの負荷分散の観点からか、個々のPCでも最新版の反映にはタイムラグがあるようなので、今回はこのまま様子見とした。
少なくとも、PC名の下に表示される機種固有名が正しく表示されていたり、Microsoftアカウントに登録しているアイコンも表示され、OneDriveも正しく同期できているようなので、現時点で問題はない模様。
あとがき
ここに至るまで、時間も労力も相当掛かったが、余計な出費(お金)をかけることなく、やっと元のWindowsに戻せた、という感じである。
改めてリカバリメディア(回復メディア)を作り直したり、お気に入りソフトをインストールしたりと、他にも色々と環境構築が残っているが、記事としてはここまで。
結果としてかなり長文になってしまったが、どなたかのお役に立てれば幸いである。