元IT技術者の悪あがき

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古いHDDの処分に難儀する(その1)

その昔、色々なパソコンで使っていた、大量の古いHDD。

とりあえず個人情報や機密情報が漏洩しないよう、パソコンを処分する前にHDDだけ抜き取っていた。

だけど日々の生活に追われ、対応が後回しになっていた。

大量に残る処分対象のHDD。

最近、やっと重い腰を上げて、HDDの完全消去を行うことにしたので、備忘録を兼ねて記事を書くことにした。

だけど情報量が多いため、記事を複数に分けて書くことにした。

それでも少し長文になった感がある。事前にお知らせまで。


【目次】


暗号化されていないHDDは処分が面倒

最近、少なくとも令和時代のパソコンであれば、WindowsのBitLockerや、MacのFileVaultなど、使い始めの際にディスクの暗号化が有効になっていると思う。

この場合、話は比較的簡単で、パソコンを初期化して暗号化キーも削除すれば、所有者が自分であっても削除したデータは復旧できない。

逆に、簡単にデータを復元できてしまうのであれば、ディスク暗号化の意味がないので。

だけどディスク暗号化が標準(デフォルト)になる以前のパソコンでは、自動的に暗号化はされないというか、そもそも家庭向けパソコンでは、暗号化の仕組み自体がなかった。

そういった古い時代のHDDが、うちにはゴロゴロしていたというか、押入れの肥やしと化していた。

この放置されたHDDを完全消去しようと言うのが、元々の趣旨だった。

物理破壊が一番楽だけど

はっきり言って、情報漏洩を防ぐ目的だけであれば、HDDを物理破壊するのが一番てっとり早い。

だけど、次のデメリットがある。

  • HDDの物理破壊をしてくれるお店に依頼すると、HDD1台あたり1,500円ほどする。1~2台ならともかく、廃棄したい台数が増えるとコストが増大する。

  • 自力での物理破壊は、特殊なドライバーやドリル・万力など、色んな工具と適切な服装・作業場所が必要で、素人には(身体的な)危険性が大き過ぎる。

物理破壊すると売り物にならない、というデメリットもあるけど、HDDの売却に関しては後述。

自力でHDD完全消去するにも お金と手間がかかる

正常に動くHDDの場合、HDDの完全消去をすれば、情報漏洩のリスクは減る。

例えばLinuxの知識がある場合、以下の方法が一例としてある。

  • shred というユーティリティーで、ランダムデータ書き込みと、ゼロ書き込みを行う。

  • cryptsetup というユーティリティーで、HDD内を一度暗号化して、暗号化した領域の中をゼロ書き込み後、鍵をかけて暗号化キーを消去する。

欠点としては、shredの場合、ディスクのアクセス速度と容量に応じて、処理時間が数時間~数日要すること。

cryptsetupの場合だと、ランダムデータ書き込みしない分だけ時間短縮できるけど、暗号化できる領域に制限があり、ヘッダー領域は上書きできない。

(今どきの暗号化はこっちなんだろうけど。)

あとshred方式に比べて、地味に手作業の量が増える。

あとハード面の話として、HDDを接続するために、HDDケースや変換ケーブルなどが必要となってくる。これらにも当然費用がかかる。

ハード面の話に関しては、次の項目に続く。

HDDには種類がある

私も当初、すっかり忘れていたけど、HDDは時代により、いくつか接続の種類がある。

IDEとSATAの形状の違い。SATAは2.5インチと3.5インチで接点自体は共通。

うちにあるものだけに限定するけど、最低でも次の3つがある。

  • SCSI(スカジー)接続
  • IDE接続
  • SATA(シリアルATA)接続

令和の今は、SATAが一般的だけど、昭和から平成にかけては、SCSIやIDEでパソコンに接続するのが、当時は一般的だった。

そう。当時は。

今となってはSCSIやIDEは古い規格で、一応USB変換ケーブルやボードも一部で売ってはいるものの、そこそこに高い。

SCSIに至ってはその古さからか、万単位のお金が必要。しかも手元に残るSCSI接続HDDが動くとは限らない。

日本でPC-9801とか流行ってた時代は、SCSI接続は定番の接続方法だったのにね。時代の流れは残酷。

あとIDEは、USBのように抜き差しを前提として作られてはいないため、ピンが細くて折れやすい欠点もある。

実際、うちの処分対象HDDの1台は、ピンが2本ほど折れ曲がっており、接続に難儀した。

HDDの売却について

物理破壊の話で後回しにした、HDD売却の件について。

私が最近調べた範囲では、内蔵型 2TB 3.5インチのSATA接続タイプで、買取価格が1,500円(2026年4月末時点)。

だけど衝撃だったのはSATAではなくIDEの方。

IDE接続タイプのHDDは、今や売り買いするものではなく、資源を取り出すスクラップとしての価値しかない。

理由は、IDEという規格の古さと、今となってはUSB/SDカードにも劣る容量の少なさ。

ちなみに、とあるスクラップ買取店では、サイズや容量を問わず、1kg当たり100円とのこと。

HDD1台じゃなくって、複数台合わせて重さが1キロ単位での金額。

参考までに、手元にあった40GB IDE-HDDの重さが1台597g。

HDDの完全消去は自分のため

そんな訳で、HDDの消去に関しては、何か片手間で作業しないと、売却目的でのHDD完全消去は、完全に割に合わない。

別途HDDスタンドや変換ケーブルを買うと、買取価格よりもお金がかかり、完全に赤字だったりする。

あくまでも自身の個人情報を守るため、と割り切らないといけない。

HDD完全消去のためにわざわざ買った変換ケーブルとスタンド。

参考までに、HDDの種類を忘れて買った玄人志向さんのSATA専用HDD/SSDスタンドが税込み3,260円。後から買ったセンチュリーさんのSATA/IDE変換アダプターが5,980円で、総額にして9,240円。

確認不足が招いた事とは言え、かなり痛い出費になった。  

私が出した結論

とりあえず、SATA接続タイプのHDDは、データ完全消去できたので、少しでもお金にするべく、リサイクルショップに売却予定。

IDE接続タイプのHDDについては、データ消去したあとに買取専門店に持ち込む予定にしてる。

ただ、一部のIDE接続タイプHDDについて、実は機械的に故障しているHDDが何台かあり、データ消去が出来なかった。

どっちかと言うと、故障しているHDDのほうが多いくらい。

あとSCCI接続タイプのHDDが2台あり、こちらはまだ筐体に入ったまま。

いずれにしても、データ消去できなかったHDDについて、どうするかは改めて検討。

あとがき

とりあえずHDDの処分に関して、記事を分けてみたけど、それでも結構の文字数が半端ない(URLリンク込みで約4千文字程度)。

申し訳ない。


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